ある結婚式に夫婦で招待されたときのことは、何年経っても忘れられません。

幸せな気分に包まれて、感動して、お料理の美味しさにつられて、ついついお酒を飲みすぎたことがあります。
綺麗に留袖を着て、髪を結って、上機嫌だったことも影響しています。

だんだんと、ワインのピッチが上がって、気がつけば、帰りのバスに乗っていたことがありました。

最後の感動的な新婦の両親への花束を渡すシーンの記憶が、まったくなくて、何か失態を犯したのではないか、
とかなり心配になって、一緒にいた配偶者に自分の様子を聞くと、

彼は上機嫌でお酒を飲みながら、幸せそうにニコニコしていたとしか言ってくれません。

寝ていたわけでもなく、何か失態を犯したわけでもなく、
ただ、ずっと、良い結婚式やね、と連呼していたという報告を受けても、自分に記憶がないので、心配で仕方なかったです。

ですから、後日、結婚式で最初から最後まで熱心に写真を撮っていたらしい知り合いを見つけて、
撮った写真を見せてもらうことにしました。自分が写っている写真をくいいるように見て、
本当に、ニコニコして、きちんと背筋を伸ばしたまま着物も髪も着崩れていない自分の姿を見て、本当に安心しました。

よく飲み会でも酔っ払っていても分からないと言われるほうですが、
記憶をなくしたのは、これが最初で最後になって欲しいと思う結婚式でのひやひやする出来事でした。

それにしても、感動のシーンの記憶がないのは勿体ないことをしました。